結婚式やお葬式に出席する際、何を着ればいいか悩んだことはありませんか?
「フォーマルスーツって一体どんなもの?」
「急な招待で準備が間に合わない…」
「普段のビジネススーツでも大丈夫かな?」
など、お悩みの方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、フォーマルスーツの基本や種類、シーンごとの着こなしのコツをわかりやすくお伝えしていきます。
一口にフォーマルスーツといってもさまざまな種類があり、着用シーンや立場によって選ぶべきスーツは異なります。素材やデザインによっては結婚式などの慶事とお葬式などの弔事のスーツを兼用することも可能ですが、まずは基本を押さえておきましょう。
ご自身で選ぶのが大変だと感じる場合や、着用マナーがどうしても気になる場合は、プロに相談しながらベストな装いを探すのもおすすめです。
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まずはフォーマルスーツについてしっかり理解したいという方は、ぜひ本記事を最後までご一読ください。
フォーマルスーツとは?
フォーマルスーツとは、「フォーマルなシーン=冠婚葬祭や式典など格式高いシーン」で着用するスーツのことです。品位や格式を重んじるシーンでは、フォーマルスーツを着用すれば間違いありません。
また、一口にフォーマルスーツといってもモーニングや燕尾服、タキシード、ブラックスーツなど様々な種類があり、着用マナーもそれぞれです。
ビジネススーツとフォーマルスーツの違い
ビジネススーツもフォーマルスーツも同じスーツであることは間違いありませんが、両者には明確な違いがあります。フォーマルスーツとビジネススーツの主な違いには、以下のようなポイントがあります。
・色…フォーマルスーツの黒はビジネススーツよりも上質で、漆黒。
・質感…フォーマルスーツに使う生地は光の反射を抑える織り方や加工をしていることが多く、質感はマットに見える。ビジネススーツに使われる生地は機能性が重視されたり鮮やかで光沢のある織り方が好まれ艶のある生地が多い。
・シルエット…フォーマルスーツは流行に左右されないベーシックなシルエット。ビジネススーツはその時々のトレンドの影響を多く受けやすい
・着用シーン…フォーマルスーツは冠婚葬祭で着用するのに対して、ビジネススーツは商談やオフィスでの着用が多い。
もちろん、ビジネススーツのデザインによっては冠婚葬祭で使えることもあります。しかし、フォーマルスーツとは細部の作りが異なる部分も多いことは知っておきましょう。
関連記事|スーツと礼服の違いは?結婚式で着用すべき種類や選び方のポイントも紹介
フォーマルスーツの種類
一口にフォーマルスーツといっても、様々な種類があり、着用シーンの格式・立場・時間帯などによって、着用すべきフォーマルスーツは異なります。
フォーマルスーツには、「正礼装」「準礼装」「略礼装」の3種類があります。
・正礼装
・準礼装
・略礼装
それぞれについて紹介していきます。
正礼装
まず、フォーマルスーツの中でも最も格式が高いのが正礼装です。
昼用の「モーニングコート」と夜用の「燕尾服」があり、時間帯によって使い分けます。例えば、結婚式で新郎や両家のお父様、お葬式で喪主の方が着用するのがこの正礼装です。
ただ、最近では、タキシード(ホワイト・タイ)も正礼装として認められることが増えてきました。
モーニング
モーニングコートは、後ろ裾が長く、前身頃が斜めにカットされたデザインのスーツです。
昼間に着用する正礼装で、結婚式では主役である新郎、両家の父親、媒酌人が着用します。最近の弔事では故人との関係性に関わらず準礼装を用いることも多いですが、本来喪主にあたる人の服装でもあります。
なお、ボタンの留め方に慶弔で違いがあるので要注意。慶事では手を合わせたように左右対称で止め、弔事においては拝み合わせないように内側のボタンを隠して着用します。
燕尾服
夕方から夜の正礼装には、燕尾服(テールコート)が用いられます。燕尾服は名前の通り、燕の尾のような後ろ裾が特徴的。モーニングコートと同様に、格式高い式典などで着用されます。
スラックスはジャケットと共布で、脇に側章が入ったものを合わせます。
タキシード(ホワイトタイ)
タキシードは、結婚式で新郎の多くが着用する衣装です。燕尾服の裾部分がカットされ、少し簡略化されたスタイルです。
昨今では燕尾服の着用が少なくなり、タキシードを夜の正礼装とするケースも増えてきています。
準礼装
準礼装とは、昼間の慶事で着用するフォーマルスーツのこと。例えば結婚式では、主役である新郎、両家の父親、媒酌人などが着用する装いです。
また、昨今は弔事で喪主にあたる人の服装としても広く着用されています。
ディレクターズスーツ
昼の準礼装にはディレクターズスーツを着用します。
黒無地のジャケットにグレーと黒のストライプのスラックスを合わせるのが定番ですが、最近ではバリエーションも増えてきました。例えば千鳥格子のパンツや、ライトグレーのスラックスを合わせるのもおすすめです。
Vゾーンは、ウイングカラーシャツやレギュラーカラ―の白無地ブロードクロスに、白黒のストライプタイやシルバーグレーのものを合わせるとバランスよくまとまります。靴は本革の黒いストレートチップを履くのが一般的です。
タキシード(ブラックタイ)
夜の準礼装としては、従来はタキシード(ブラックタイ)の着用が基本となります。ただし最近は燕尾服に代わる夜の正礼装としての位置付けもされつつあるため、シーンによって使い分けるのがおすすめです。
タキシードのジャケットには、ショールカラーやピークドラペルなどのデザインがあり、サテン地がよく使用されます。
パンツは上着と同じ素材で側章が入っており、シャツはウイングカラーシャツまたはレギュラーカラーの白い無地ブロードクロスが一般的。黒の蝶タイを合わせるのが基本の着こなしです。
略礼装
最も気軽に着用されているのが略礼装(ブラックスーツ・ダークスーツ)です。昨今では結婚式のゲストや、お葬式の参列者の多くが略礼服を着用します。
略礼装には昼夜の区別がありません。そのため、幅広いシーンで汎用性高く着こなせるのが魅力。もしも「平服でお越しください」と言われたら、略礼装のことだと思えば間違いありません。
結婚式のフォーマルスーツ着用マナー
以下では、結婚式のフォーマルスーツ着用マナーをご紹介します。
・フォーマルスーツの格式の違いに注意
・シャツ|白の無地がおすすめ
・ネクタイ|白・シルバーなどがおすすめ
・靴|黒のプレーントゥ・ストレートチップ
・小物使いで華やかさをワンランクアップ
それぞれ解説していきます。
フォーマルスーツの格式の違いに注意

結婚式に出席する立場は、大きくわけると、ホスト側とゲスト側の2つに分かれます。
・ホスト=主催者側・迎える側・親族
・ゲスト=招待客・迎えられる側・友人
また、それぞれが着用する格式は以下の通りです。
・新郎新婦…タキシード(ホワイト・タイ)・モーニングコート・テールコート
・両親…正礼装
・兄弟姉妹…準礼装
・親族(おじおば・いとこ)…新郎新婦や両親よりも格式の順位を落とした装い
・ゲスト…準礼装または略礼装
このように立場によって結婚式にふさわしい格好は変わるため、注意しましょう。
関連記事|【保存版】結婚式のスーツ・男性の服装マナー!おしゃれな着こなしや選び方をプロが解
関連記事|親族の結婚式の服装マナーは?選び方のポイントをわかりやすく紹介
シャツ|白の無地がおすすめ
男性が結婚式で着るシャツは、白の無地が基本です。白はフォーマルスーツとのコントラストもよく、全身のコーディネートに統一感が出せるフォーマルにぴったりな色でもあります。
一方で、上級者であればサックスブルー、パステルカラーなど淡い色を取り入れたコーディネートもおすすめです。
関連記事|プロに聞いた結婚式でのスーツに合わせるシャツの選び方!
ネクタイ|シルバーなどがおすすめ
Vゾーンの印象を左右するネクタイ選びも重要なポイント!シルバーなどのカラーが華やかに着こなせておすすめです。
とはいえ、シャツと同様にシルバー以外の色を選ぶこともOK。差し色としてネクタイを取り入れることも問題ありません。その場合は、悪目立ちしない淡い色がおすすめです。
ワンランクアップのオシャレな着こなしを楽しみたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事|プロに聞いた「結婚式でスーツに合わせるネクタイの選び方とマナー、NG集」
靴|黒のプレーントゥ・ストレートチップ
フォーマルな式典や結婚式では、靴や鞄は光沢感のある上品な素材がおすすめです。悩んだ場合には、黒のプレーントゥまたはストレートチップを着用すれば間違いありません。
フォーマルスーツに合わせる靴と鞄については以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
小物使いで華やかさをワンランクアップ

慶事におけるフォーマルスーツの着こなしは、上品で華やかな装いを心がけるのがポイント。例えば喪服と兼用でブラックスーツを着用する場合でも、結婚式で着用する場合には結婚式ではベストを取り入れるだけで一気に華やかさがアップし、格式の高い装いになります。
また、ネクタイはシルバーやホワイト、シャンパンゴールドなど、華やかなカラーのものを選ぶのがポイントです。
関連記事|プロに聞いた「結婚式でスーツに合わせるネクタイの選び方とマナー、NG集」
関連記事|結婚式のスーツにはベストの着用がベストな選択!
喪服としてのフォーマルスーツ着用マナー
続いて、喪服としてのフォーマルスーツの着用マナーをご紹介します。
・立場でフォーマルスーツの種類を選ぶ
・シャツ|白の無地
・ネクタイ|光沢のない黒
・靴|黒系の本革・合皮・ポリエステル
・小物は控えめに
立場でフォーマルスーツの種類を選ぶ

弔事の場合も、主催するのか参列するのかの立場によって着るべきフォーマルスーツの種類が異なります。
最近では厳格なルールはそこまで気にしなくても問題ないケースが多いですが、基本情報として押さえておきましょう。
最近主流となっているのは、喪主もゲストも準礼装を着用するケース。準礼装は遺族から一般の参列者まで広く着用できるため、1着持っておけば失敗がありません。
また、略礼装は従来「駆けつけた参列者が、用意が間に合わないときに着用するもの」との位置付けですが、昨今では気にせずに着用するシーンも多くみられるようになっています。
シャツ|白の無地

喪服としてのフォーマルスーツでは、白の無地を着用します。派手な色や柄物のシャツは避けるようにしましょう。カジュアルな着こなしにならないよう、サイズに合ったものを着用することも重要です。
袖丈は長すぎず、手首が少し見えるくらいの長さを選びましょう。
ネクタイ|光沢のない黒
ネクタイは、光沢のない黒の無地を選ぶことが基本です。
控えめで清潔感のある装いを心がけましょう。微細なストライプや格子模様があっても問題とされないこともありますが、無地がベストです。目立つ柄や派手な色は顰蹙(ひんしゅく)を買う可能性があるため、避けるように注意しましょう。
靴|黒系の本革・合皮・ポリエステル

鞄は結婚式と同様にシンプルな黒が基本となります。デザインはつま先に横の切り替えが付いた「ストレートチップ」、もしくは切り替えなしの「プレーントゥ」を選ぶようにしましょう。
素材は革を使用していても問題ではありませんが、飾りのあるウィングチップやカジュアルなデザインの靴はふさわしくないため、避けるようにします。
小物は控えめに

喪服としてフォーマルスーツを着用する場合は、小物を控えめにすることも心遣いの1つ。
特別なルールとして設けられているわけではありませんが、男性は荷物を最小限にしぼり、手ぶらで行くことが一般的です。バッグを持っていくことも決してマナー違反にはなりませんが、持ち物が少なければ無理に用意する必要はありません。
手ぶらで行く場合、小物は喪服の内ポケットに収めればOKです。
フォーマルスーツを選ぶコツ
フォーマルスーツを購入するときのポイントについてご紹介します。これからフォーマルスーツを購入しようとしている場合は、以下の点に着目してみてください。
・長く着用できるものを選ぶ
・1着目はオールシーズンがおすすめ
それぞれ解説していきます。
長く愛用できるものを選ぶ
フォーマルスーツには、長く愛用できるものを選びましょう。サイズに変化がなければ、フォーマルスーツは長年同じものを着用できます。
また、着用機会も頻繁ではないため、安価なものを何度も買い替えるよりも、長く着用できるものを1着
持っておくほうがコストパフォーマンスが良い可能性も高いです。
そのため、喪服を購入する場合は、あまりにも安すぎるようなものは避け、着用年齢や流行に左右されないシンプルなデザインのものを選ぶと良いでしょう。
一着目はオールシーズンがおすすめ
初めてフォーマルスーツを購入するなら、オールシーズンのタイプを選びましょう。季節を問わず通年着用できるので、1着で多くのシーンをカバーできるため大変便利です。
フォーマルスーツとして初めて買うのであれば、さまざまな場面で対応できるオールシーズン用を購入されることをおすすめします。
フォーマルスーツならスーツセレクトがおすすめ!
フォーマルスーツの基礎知識からシーンごとの着用マナー、選び方などをお届けしました。結婚式やお葬式では適切なフォーマルスーツを選ぶことが、新郎新婦や遺族の方への心遣いとなります。
昨今では以前のような厳格なルールは撤廃されつつあるものの、基本のマナーを押さえておくことで適切な振る舞いを意識してみましょう。
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