50代になると、ビジネスはもちろんプライベートでのスーツにも気を遣うシーンが多くなります。しかし、
「大人としての余裕や風格を装いで表現したいけれど、何を選べばいいのかわからない…」
「以前のスーツが合わなくなってきた…」
このような悩みを感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、50代向けのスーツ選びのポイントや目安となる価格帯、おすすめの生地などを解説します。記事の後半では具体的なコーディネートも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
「最近のトレンドを知りたい」「自分に似合うスーツを見繕って欲しい」という場合は、プロのショップスタッフからアドバイスをもらうのもおすすめです。
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50代のスーツ選びのポイント
以下に、50代のスーツ選びのポイントをまとめました。
1. 価格は幅広い!役職や立場にあった選び方を
2. 50代なら明るめカラーにも挑戦しやすい
3. 【職種別】50代でスーツは何着持つべき?
4. 素材選びで見た目も着心地もワンランクアップ
1. 価格は幅広い!役職や立場にあった選び方を

50代になると、職場で指導的な立場にいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。上位の職種や役職になればなるほど、スーツを自分の好みだけで選ぶのではなく、立場や相手に合わせて選ぶ必要がありますので、必然的にスーツの価格相場も幅広くなります。50代が着用する一般的な相場としては、既製スーツやパターンオーダーで6万~10万円前後が目安です。
重要な商談やパーティ用のスーツなど、もう少し上質なものを求める場合は、フルオーダーで15万~20万円程度のものを選ぶ方も多いでしょう。役職や周囲との関係性、立場に合わせて、予算に見合ったスーツを選ぶことがポイントです。
2. 50代なら明るめカラーにも挑戦しやすい
「つい無難な色を選びがち」という方は、思い切って明るめカラーに挑戦してみるのもおすすめです。ネイビーなどの落ち着いた色合いをベースに、チャコールグレーや柔らかなブラウンなど、少し変化を取り入れてみるのも良いでしょう。
ネイビー
ネイビーはどの年代でも人気のカラーで、50代でも重宝する色味です。少し明るめのネイビーを選べば顔周りがパッと明るくなり、爽やかな印象に。白やブルー系のシャツと合わせて、差し色のネクタイを入れるのもおすすめです。
チャコールグレー
シックで落ち着きのあるチャコールグレーは、50代の大人にふさわしい品格を漂わせるのにぴったり。特に重要な会議や取引先との打ち合わせなど、信頼感を与えたい場面におすすめです。淡いピンクやラベンダー系のネクタイを合わせれば、重くなりすぎず柔らかな印象をプラスできます。
ブラウン
ブラウンスーツは温かみがあり、柔らかさを演出できるカラー。「部下に相談しやすい雰囲気を作りたい」「親しみやすい印象を持ってほしい」という方にぴったりです。
若い世代にはハードルが高く感じる色味も、50代なら自然に着こなせます。濃いめのブラウンを選べばフォーマルな場にも対応できて、カジュアルな装いにも幅広く活用できる万能カラーです。
3. 【職種別】50代でスーツは何着持つべき?

同じスーツを毎日着回すと傷みやすく見た目も悪くなってしまうため、最低でも3着は揃えておきたいところです。とはいえ、スーツの必要枚数はライフスタイルや職種によって異なります。
以下では、職種別にスーツの必要枚数の目安をご紹介します。
・営業職
・内勤職
・接客業
営業職
営業職の場合はクライアントとの接点も多く、出社や外出の機会が多いはず。できれば、4着以上を用意しておくと安心です。最近はカジュアルな商談も多いですが、業界によってはいつも同じスーツばかりではイメージダウンにつながる可能性も。シワや汚れがない状態を常に保つためにも、余裕を持った枚数を確保しましょう。
頻繁にクライアントとの商談がある場合は、5枚以上揃えても良いかもしれません。
内勤職
オフィスカジュアルの職場での内勤職なら、2〜3着で十分間に合う可能性もあるでしょう。ただし、会議や外出が多い場合はもう1着プラスしておくと安心です。普段は落ち着いたカラーを中心に、時折違った色味で変化をつけるのもおすすめです。
接客業
接客業では、より清潔感のある装いがポイントになります。スーツも3着以上用意し、常にシワ・ヨレのない状態を保てるよう心がけましょう。
4. 素材選びで見た目も着心地もワンランクアップ
50代のスーツ選びでは、素材にもしっかりこだわりたいところ。スーツの素材にはさまざまな種類がありますが、原料の種類、産地ごとの特徴、季節ごとの特徴を押さえておきましょう。
原料の種類
原料の種類は以下の通りです。50代なら、上質なウールのスーツを1着持っておくと重宝します。
原料 | 特徴 | 主な季節 |
ウール | 暖かく耐久性に優れている | オールシーズン |
モヘア | 光沢があり弾力性がある | 夏 |
カシミヤ | 高級で非常に柔らかい | 秋・冬 |
キャメル | 保温性が高く柔らかい | 冬 |
シルク | 滑らかで軽量 | オールシーズン |
コットン | 通気性があり快適 | 夏 |
バンブー | 柔らかく環境に優しい | 夏 |
リネン | 軽くて通気性がある | 夏 |
レーヨン | 柔らかくドレープ感がある | 春・夏 |
ナイロン | 強くて軽量 | オールシーズン |
ポリエステル | 耐久性と回復力がある | オールシーズン |
産地ごとの特徴
スーツの生地の生産国として知られている「イギリス」「イタリア」「日本」の3国で。各国には、「世界三大毛織物産地」と呼ばれるエリアがあり、それぞれ特徴が異なります。
生産国 | 有名な産地 | 特徴 |
イギリス | ハダースフィールド | 耐久性があり、ふっくらと重厚感がある。 |
イタリア | ビエラ | しなやかで柔らかいものが多く、ドレープ感と光沢がある。 |
日本 | 尾州 | 耐久性があり持ちが良く、機能が重視されたラインナップが豊富。 |
季節ごとの特徴
生地の種類は、大きく分けて「平織」と「綾織」の2通りです。春夏用には、滑らかで軽やかな梳毛糸を使用した平織がおすすめ。通気性が良く、涼しく着用できます。
秋冬用なら、寒い季節にぴったりな紡毛糸の綾織がおすすめです。
関連記事|「オーダースーツの生地選びは難しい」の定説を覆します。
50代スーツにおすすめの生地ブランド3選
以下では、50代スーツにおすすめの生地ブランドを3つご紹介します。
・LORO PIANA(ロロ・ピアーナ)
・JOHN FOSTER(ジョン・フォスター)
・Ermenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア)
LORO PIANA(ロロ・ピアーナ)
「ロロ・ピアーナ」は、イタリアの高級衣料品ブランド。高級カシミヤやウール製品のラインナップが豊富で、上品な光沢と美しいドレープ感が特徴です。
ロロ・ピアーナの生地をオーダースーツでぴったりなサイズに仕立てれば、どんなシーンでも気後れせずに着こなせます。
関連記事|ロロピアーナ生地を使ったスーツの特徴|おすすめのコレクションやコーデのコツも紹介
JOHN FOSTER(ジョン・フォスター)
「ジョン・フォスター」は1819年創業、イギリスのウェストヨークシャー州発祥の生地メーカーです。上質な細番手の生地やモヘア生地を生産しており、世界各国のテーラーにも選ばれ続けています。
耐久性に優れたしっかりとした生地が特徴で、ハリのある素材が体型を綺麗に見せてくれるのがうれしいポイント。50代の男性にふさわしい大人の品格を演出してくれます。
Cloth Ermenegildo Zegna(クロス・エルメネジルド・ゼニア)
Cloth Ermenegildo Zegna(クロス・エルメネジルド・ゼニア)は、イタリアを代表する高級生地ブランド。1910年に設立され、略称では「ゼニア」とよばれています。上品なデザインで、各ハイブランドやテーラードショップもこぞって採用している品質の良さが魅力です。
上質な高級スーツでありながら、手の届きやすい価格帯のラインナップも取り揃えているのが特徴。滑らかな触り心地で、艶やかな光沢感があります。
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50代向けのスーツコーデ5選
ここからは、50代の方向けに具体的なスーツコーデをご紹介します。
・第一印象で差をつけるなら“ダブル”
・スリーピースで一歩先を行く装いに
・ゆとりのあるシルエットで大人の余裕を演出
・知性と洒落感あふれるグレンチェック
・深みのある色で格上げ
第一印象で差をつけるなら“ダブル”
ダブルスーツは、20〜30代の頃にはやや難易度が高いと感じるかもしれません。しかし、仕事やプライベートでも多くの経験を積み、深みを増した50代の方なら、その重厚感も自然と馴染むものです。
ダブルスーツは体型をしっかりと包み込むシルエットなので、胸元を厚く、肩幅を広く見せてくれるのがポイント。上品で爽やか、体型をガッチリと逞しく見せて存在感をアピールできます。
スーツを多く持っているという方のワードローブも、華やかにしてくれること間違いなしです。
スリーピースで一歩先を行く装いに
スリーピーススーツは、ジャケット・ベスト・スラックスが共生地で作られたもので、「三つ揃え」とも呼ばれる伝統的な装いです。
英国紳士発祥がゆえに格式高い雰囲気を醸すので、経験を重ねた50代の男性にはうってつけ。大人の品格を感じられるスリーピースなら、周囲にも信頼感のある印象を与えてくれるでしょう。
ゆとりのあるシルエットで大人の余裕を演
20代〜30代の方はタイトなスーツでシャープな印象を狙うことも多いですが、50代では細すぎるシルエットが逆に不自然に映ってしまうことも。
程よいゆとりを持たせたシルエットなら若作りに見えてしまうこともなく、自然と大人の余裕や落ち着きを感じさせられます。
知性と洒落感あふれるグレンチェック
50代になると、黒・紺・灰といった基本のスーツカラーはすでに一通り持っている方も多いのではないでしょうか。そこで、新たなバリエーションとしておすすめしたいのが「グレンチェック」です。
グレンチェックは細かい格子柄が特徴で、知的で落ち着いた印象を強調してくれるのがポイント。50代の方ならグレンチェックの深みが自然に馴染み、格好よさが引き立ちます。
深みのある色も遊び心で印象が変わる
どの年代からも人気のスーツ色は、やはりネイビーやグレーです。どんな色みのワイシャツやシューズとの相性が良く、知的な印象や誠実さも兼ね備えている便利な色。
そんな定番品だからこそ、合わせるアイテムが重要です。いつもの着こなしに変化を加えたいときは、ハンカチーフや柄物のタイなど、小物で遊び心をプラスしてみましょう。
50代スーツに関するよくある質問
最後に、50代スーツに関するよくある質問をまとめました。
・50代のスーツはどこで買うのがおすすめ?
・2025年の50代のスーツのトレンドは?
それぞれ解説していきます。
50代のスーツはどこで買うのがおすすめ?
50代のスーツ選びでは、品質とフィット感を重視したいもの。若い頃と比べると体型に変化が現れやすいため、既製スーツよりもよりジャストサイズのオーダースーツがおすすめです。オーダースーツ専門店や百貨店などで新調すると良いでしょう。
2025年の50代のスーツのトレンドは?
2025年は、柔らかなブラウンやくすみがかったグレーブルー、さりげないグレンチェックのスーツなどがおすすめです。特にグレンチェックは50代の方に馴染みやすく、トレンド感のある装いになります。
50代スーツの取り扱いが豊富なスーツセレクト
今回は、50代のスーツ選びについて、押さえておきたいポイントをご紹介しました。50代になると、役職や立場にあったスーツを持っておきたいものです。今回ご紹介したポイントを参考に、ぜひご自身にぴったりなスーツを揃えてみてください。
選び方に不安がある場合や、自分に似合うスーツがわからないという場合は、プロのショップスタッフに相談してみるのも一つです。
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