SUIT MAINTENANCE GUIDE #03 日常的な洗濯方法-4Sスーツ-
一昔前までは、スーツは全てクリーニングに持ち込むことが一般的でしたが、現在はスーツそのものの進化はもちろん、洗濯洗剤や洗濯機なども開発が進み、日常使いのスーツに関してもご家庭で洗濯することが選択肢のひとつになりつつあります。
スーツは着る人の着用頻度やシーン、製品の素材や特徴によってお手入れの仕方が異なります。大切なスーツを長く着るためにも、お持ちのスーツの特徴に合ったお手入れを行うことが大切です。
洗えるスーツも製品によって手洗いや弱水専用、水温指定があったり、アイロン有無など様々な種類があります。
せっかく洗えても、間違ったやり方をしてしまっては、大切なスーツの寿命を縮めてしまうかもしれません。
スーツセレクトでは、洗って干してそのまま着れる4Sのスーツを取り扱っております。
このページでは「とにかく、ラク」な4Sスーツのお手入れ方法・基本の「き」をご紹介いたします。
4Sスーツの洗濯方法の基本をマスターし、スーツを大切に長く着てもらいたい。
スーツセレクトがおすすめする4Sメンテナンス術。
ぜひ参考にしてみてください。
4Sスーツの洗濯方法
用意する物
①ハンガー
ジャケットハンガーとスラックス・スカートハンガーをそれぞれ用意しましょう。ジャケットハンガーは、生地の一部にテンションが掛かるなどの型崩れなどが起きないよう、肩のサイズの合った肉厚なものを使用しましょう。スラックス・スカートハンガーはお洗濯をするアイテムの裾幅やウエスト幅に合わせて幅の調節が自在にできる「ピンチ可動式タイプ」がおすすめです。
②洗濯ネット
洗濯ネットはジャケット、スラックス、スカートそれぞれに用意します。畳んだ時のそれぞれのサイズに合わせたものを揃えることをおすすめします。
③ウール製品洗濯用の中性洗剤
洗濯用洗剤はウールマーク用の中性洗剤を使用します。柔軟剤や漂白剤は使用できませんので注意が必要です。
手順
畳んで洗濯ネットに入れる

ジャケットは、ボタンを掛けずに胸の位置で二つ折りにしてサイズの合った洗濯ネットに入れます。
パンツは、ボタン、前カン、ファスナーを閉じてクリースライン(折り目)を合わせて縦半分に畳んだあと、横向きで折り目が揃った状態からウエスト〜裾で三つ折りに畳んでサイズの合ったネットに入れます。
スカートは、正面を向けて上下を二つに山折り、もしくは左右に三つに山折りにしてから上下に山折りにします。体の膨らみと反対にできた折り目は回復しにくいので、できるだけ体のカーブに合わせた畳み方をすることがおすすめです。
スカートのボタンや、ホックなどは破損を防ぐためにもできるだけ留めましょう。
ジャケット、パンツ、スカートそれぞれアイテムごとに別々のネットで入れます。
洗濯機に入れる

洗剤はウールマーク用の中性洗剤を良く溶かして使用します。このとき漂白剤、柔軟剤は使用しないでください。
洗濯液の温度は40℃以下、水洗いする場合は「弱」または「ソフト」で洗いましょう。
洗濯時間の目安は5〜7分、すすぎは2〜3分、脱水時間の目安は15秒、すすぎの前後に2回が目安になります。
手絞りやタンブラー乾燥の使用はしわや収縮の原因になりますので避けましょう。
洗濯機から取り出して陰干し
脱水後は、できるだけ早く取り出して日の当たらない場所に干しましょう。
濡れた状態で重力や力が加わると型崩れの原因にもなりますので、素早い対応がおすすめです。また、形を整えたいときは、このタイミングがベストですのでしわがある場合はハンドプレスなどを行い整えましょう。
ジャケットを干す時は肩のサイズが合った肉厚のハンガーにかけましょう。
スラックスはクリース(センタープリーツに沿って縦半分に折り、裾を上にして逆さ吊りにしましょう。ウエスト部分の生地の重みでクリースがきっちり整います。
スカートはウエストを上にしてハンガーに吊るします。できるだけウエストのサイズに合わせて挟めるようにピンチ部分が可動するタイプのハンガーを使用することをおすすめします。
基本的にノーアイロンで着用できます。
洗って、干して、そのまま着れる「4Sスーツ」は、ノーアイロンでお手入れカンタンです。もしも、洗濯後にしわが気になることがあったら、もう一度水洗いしていただくのがおすすめですが、一部の商品を除いてアイロンを使うこともできます。
ただし、アイロンを使用する場合はあて布須です。また、アイロン温度は製品により異なりますので、製品記載の品質表示の内容を確認して適切な温度で使用してください。
一例では、サスティナブルレーヨンを使用した4Sスーツは低温(100℃~110℃まで)の表示がついています。特に、高温からの温度調整でアイロンの表面温度が下がりきっていないなどの場合、大切なスーツに思わぬ傷をつけてしまいますので温度管理には細心の注意をはらいましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
このページでは、「4Sスーツ」のご家庭での洗濯方法について説明させていただきました。

「とにかく、ラク」
洗って、干して、そのまま着れる「4Sスーツ」は、私たちの日常に寄り添ってくれる心強いアイテムです!まだ、4Sスーツをお持ちでない方にもぜひおすすめです。
ぜひ、店舗で商品をチェックしてみてくださいね。また、購入後のお手入れに迷われたときはお近くのSUIT SELECTまでお気軽にお問い合わせくださいませ。
